先日は小説家が脚本を書いたコミックをごらんいただきましたが、本日は……
キャットウーマン/セリーナ・カイルのキャラクターを大きく刷新したこのシリーズは、【コミック1】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
まずは『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』などで知られるライター、エド・ブルベイカーが2002年からDCで手掛けた〈CATWOMAN〉をごらんください(TPB4冊セット在庫あり)。 pic.twitter.com/6KRU6wI6vd
読者・批評家から高く評価され、犯罪コミックの名手ブルベイカーの代表作のひとつとなりました。
そして、このシリーズの立ち上げに共に関わったのが、
最初のストーリーの作画を担当したダーウィン・クックです。
【参考画像】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
ワーナーでブルース・ティムの下『バットマン』などのアニメ作品に参加した経歴を持つクック。
ライターとしても才をふるい、作画・脚本両方を務めた『DC:ニューフロンティア』は、権威あるコミック賞を総なめ。 pic.twitter.com/Aoi1AHjzQi
参考に 日本語版【参考画像】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
『ウォッチメン』の前日譚を描く企画では、40年代ヒーロー・ミニッツメンのエピソードを受け持ち、ここでも素晴らしい仕事を残しました。 pic.twitter.com/jbU13xydaT
『DC:ニューフロンティア 上』
『DC:ニューフロンティア 下』
『ビフォア・ウォッチメン:ミニッツメン/シルク・スペクター』
【参考画像】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
先月53歳の若さで世を去ったクックが、09年から取り組んでいたのが、リチャード・スターク『悪党パーカー』のコミック化です。ドナルド・E・ウェストレイクが別名義で発表した、犯罪小説の金字塔。 pic.twitter.com/x6OFjYI7Jq
毎度前口上が長くて恐縮です。【参考画像】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
IDWから『人狩り』『犯罪組織』『襲撃』『殺人遊園地』の4作が発表され、やはり各賞の常連シリーズとなりました。
犯罪小説/ノワールファンの方も機会があればご一読を。 https://t.co/VR8GQ2iTvQ pic.twitter.com/ubCBs0cvbi
(ここからずーっとダーウィン・クックの話をしたい気分もあるのですが)
本日は、『悪党パーカー』の他にもたくさん存在するコミック化された小説を、
コーナーからいくつかピックアップ。どうぞおつきあいください。
【コミック2】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
まずは『Raymond Chandler's Philip Marlowe: The Little Sister』。
ごぞんじチャンドラー『かわいい女』です。95年発表のグラフィックノベル、ペーパーバック版在庫あり! pic.twitter.com/qkiZB1EooL
【コミック3】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
“リトル・シスター”、オーファメイ・クエストの依頼を受けた私立探偵フィリップ・マーロウ。
彼女の兄を探して、欲望うごめくハリウッドの渦の中へ……。 pic.twitter.com/ARxyz34D2i
【参考画像】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
作画はマイケル・ラーク。先述のブルベイカーやグレッグ・ルッカとともに手掛けた〈Gotham Central〉、ブルベイカーとの〈Daredevil〉など、やはりクライムコミックに定評あり。 pic.twitter.com/RKwIOWIM9M
【コミック4】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
ハードボイルドの名作に続いては、SFクラシックのコミック版。
近年の作品ですが『DO ANDROIDS DREAM OF ELECTRIC SHEEP?』(BOOM! STUDIOS)、ハードカバー全6冊セットです。 pic.twitter.com/4qZQfvdWtw
【コミック5】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
映画『ブレードランナー』原作、フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を、ミニチュアゲーム「ウォーハンマー40,000」のコミック版で知られるトニー・パーカーが全24号にコミカライズ。 pic.twitter.com/7froeLqYZD
【コミック6】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
ディックによる原文をほぼそのまま移植するという画期的な手法が採られ、「新たな読者にディック世界を紹介する素晴らしい試み」と好評をもって迎えられ、2010年のアイズナー賞にもノミネートされました。 pic.twitter.com/hP286qS7Yn
【コミック7】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
こちらはブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』のコミック版(Catalan Communications, 1985年)。 pic.twitter.com/La72Y8JG9R
【コミック8】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
スペインのアーティスト フェルナンド・フェルナンデスが、恐怖小説の古典を妖美にビジュアル化! pic.twitter.com/8CUE6aTvvT
【参考画像】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
ウォーレン社の〈VAMPIRELLA〉他で活動したフェルナンデス。
Ace Booksで手掛けたSFイラスト仕事のいくつかは、東京創元社のイラストレイテッドSFシリーズで見ることができます(画像は文庫版、在庫あり!)。 pic.twitter.com/CNsGxcYcEO
【コミック9】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
本日ラストはリチャード・コーベンの『BLOODSTAR』!
(Ariel Books, 1979年 ソフトカバー版) pic.twitter.com/aoz6grM86y
【参考画像】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
ロバート・E・ハワードのクトゥルー短篇「妖蛆の谷」(創元推理文庫『黒の碑』収録、在庫あり!)を元にした作品です。 pic.twitter.com/mRflbl13vQ
※グラフィックノベルという呼称は、【コミック10】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
大人の読者を対象にした文学的志向を持つコミックを「グラフィックノベル」と呼ぶことがありますが、本作のハードカバー版では、序文の中でその呼称が使われており、グラフィックノベルを自ら名乗った最初の例と言われています。 pic.twitter.com/sJmLVqkJsU
シンプルに“書き下ろしの長篇作品”を指して使われることもあります。
というわけで、本日は『コミック化された小説』というテーマでお送りしてみました。【コミック11】
— 神保町の古書店 @ワンダー (@atwonder) 2016年6月25日
リチャード・コーベンは、鮮やかな色彩、エアブラシを用いた幻想的な作風で知られています。こちらはウォーレンマガジンや〈HEAVY METAL〉に発表したものを集めた『SUEURS FROIDES』(81年 ※仏語)。 pic.twitter.com/RhBsdCnBJw
様々な切り口から楽しめる海外コミックの世界、神保町の@ワンダーからぜひお出かけください!
アメコミ/海外コミック、買います!
詳しくはこちらをごらんください。
原書(リーフ、TPB、HC)/日本語版、どちらも買取歓迎!
店頭へのお持ち込みの他、配送査定のご相談も承ります。
まずはメールで、お気軽にお問合せください。
wonder@atwonder.co.jp
- 関連記事
-
- 【海外コミック】 磁界の帝王マグニートー! (2017/05/13)
- 【海外コミック】 アダム・ウォーロック! (2017/05/01)
- 【海外コミック】 ニール・ゲイマン『サンドマン』! (2017/03/14)
- 【海外コミック】 ウルヴァリンとX-23 (2017/03/07)
- 【海外コミック】 アーチーコミックスと『リバーデイル』 (2017/02/12)
- 【海外コミック】 DCヒーロー・イン・ザ・U.K. (2017/01/31)
- 【海外コミック】 ハワード・ザ・ダックの冒険! (2017/01/22)
- 【海外コミック】 定期特集 《コミック/小説の二分野で活躍する作家たち》 (2017/01/17)
- 【海外コミック】 アーカム・アサイラムとふたりの犯罪者 (2017/01/06)
- 【海外コミック】 ドクター・ストレンジの地獄めぐり (2016/12/30)