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【海外コミック】 マーベルユニバースの私刑執行人、パニッシャー!

こんにちは、スタッフFです。海外コミックコーナーからお知らせいたします!

昨今、アメリカのTVドラマシーンでは、コミック原作作品が大盛り上がり。大横綱『ウォーキング・デッド』、さらに『アロー』、『フラッシュ』、『エージェント・オブ・シールド』etc、日本にも続々上陸しています。
ミステリファンの皆様も、バットマンの前日譚ドラマ『ゴッサム』やNETFLIX/マーベルの『デアデビル』など、クライムノベル/ノワールの香り漂う作品をお楽しみなのでは。

          

昼は弁護士として、夜は恐れ知らずのヒーロー“デアデビル”として。盲目の男マット・マードックの壮絶な戦いを描いた『デアデビル』は、2016年3月にシーズン2世界同時配信予定
映画『アベンジャーズ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『アントマン』と同一の世界、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)におけるニューヨークを舞台に、映画シリーズでは描かれていない街の暗部にスポットをあてた重厚な犯罪ドラマです。

シーズン2には、暗殺者エレクトラなど、原作の人気キャラクターも参戦。中でも注目を集めているのが、私刑執行人パニッシャーの登場です。
ドルフ・ラングレン主演の1989年版ほか、これまでにも3度映画が作られている人気ヒーロー。満を持してMCU入りを果たす今回は、『ウォーキング・デッド』で知られるジョン・バーンサルによって演じられます。

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パニッシャー、本名フランク・キャッスルは、スーパーヒーロー的な超能力を持たないにもかかわらず、悪人たちからもっとも恐れられるマーベルヒーロー。
スパイダーマンやキャプテン・アメリカら、多くの超人が“いかなる相手でも殺しだけは御法度”と決めて活動しているのに対し、元・アメリカ海兵隊、ベトナムでの実戦経験もあるフランクは、その戦闘技術と大量の銃火器を躊躇することなく用いて、スーパーヴィランからギャング、ヤクザ、汚職警官まで、ありとあらゆる犯罪者を地獄へ送り込みます。
したがって自らも警察に追われる身、他のヒーローからは危険人物扱いを受けることも。

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『Essential Punisher』Vol.1 (MARVEL COMICS, 2006 2nd Edition)
こちらは、白黒印刷ながら大ボリュームなペーパーバックシリーズ、Essentialの1冊。1974年から1986年までにパニッシャーが登場した作品を、ほぼ完全に網羅しています。

まずは記念すべき初登場作、〈Amazing Spider-man〉 129号(1974年)。
当時、ノーマン・オズボーン氏*1殺害の容疑がかかっていたスパイダーマン。ジャッカルという悪人がこの状況を利用し、パニッシャーをけしかけます。

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誤解に気付き、ジャッカルへの怒りを募らせるパニッシャーに、スパイディは『元海兵隊員がいったいなぜこんなことをやっているのか』と尋ねますが、彼は多くを語らず、闇へと姿を消すのでした。

“元海兵隊員がいったいなぜこんなことをやっているのか”については、翌1975年の読切誌、〈Marvel Preview〉 2号のなかで語られています。

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ギャングの抗争に巻き込まれ、凶弾の犠牲になった妻と二人の子どもの記憶を振り返るフランク・キャッスル。悪への復讐心が、フランクを無慈悲な仕置人パニッシャーへ変えたのです。

パニッシャーゆかりの人物を何人かご紹介しましょう。

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殺し屋ビリー・ルッソは、パニッシャーの襲撃から生き延びた幸運なひとり。しかし、窓ガラスにぶち込まれて顔面をズタズタにされた恨みは消えず、ジグソウと名乗るようになったルッソは、以降、パニッシャーの前に何度も立ちはだかります。

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ごぞんじ、第二次大戦の英雄キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース
元・海兵隊員フランク・キャッスルにとっても、憧れのヒーローであり、最上の敬意を払う存在です。
〈Captain America〉 241号(1980年)で二人は初めて出会いますが、悪人を皆殺しにするパニッシャーのやり方を、キャップは決して認めません。

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そして、このたびドラマでも相まみえることになったデアデビル/マット・マードック
パニッシャーとは、クライムファイター同士ながら完全に相容れることはなく、原作コミックでも度々衝突。
〈Daredevil〉 183&184号(1982年)で、その初遭遇が描かれています。

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子どもを食い物にするドラッグディーラー、ホグマンの処遇をめぐって二人は対立。
“You're a good man, Daredevil. But not good enough.”と言われてしまうデアデビルですが、クライマックスでは驚くべき行動に……。
フランク・ミラーが脚本を担当した時期の名作エピソードに数えられる本作。おそらく来たるドラマ版シーズン2も、こちらを大いに参照しているものと思われます。

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さて、『Essential Punisher』のラストを飾るのは、1986年に刊行されたミニシリーズ〈The Punisher〉全5号。
初登場から12年を経て、ついに自身の名を冠したタイトルをゲット!

このあとパニッシャーは、当時のコミックシーンのトレンド“Grim & Gritty”*2の波も手伝ってダークヒーローとしての地位を確立し、80年代後半から90年代前半にかけて、複数の主演誌を抱える大人気キャラクターへと成長。先述のとおり映画化の機会にも恵まれ、00年代以降はガース・エニス&スティーブ・ディロンによるシリーズが高い評価を得た他、マット・フラクション、ジェイソン・アーロン、リック・リメンダーといった最先端のライターが脚本を歴任。やや浮き沈みはあるものの、現在まで一線級のヒーローとして活躍しています。

その隆盛の土台となった最初期の活躍、ドラマの配信開始前に、ぜひぜひお楽しみください。
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*1 スパイダーマンの宿敵グリーン・ゴブリン。この半年前、〈Amazing Spider-man〉誌 122号でスパイダーマンとの激闘の果てに自滅しています。
*2 勧善懲悪の否定、暴力過多、といった作品傾向。80年代、アラン・ムーアフランク・ミラーの台頭をきっかけに流行。


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