神保町の古書店 @ワンダーのブログ
神田神保町の古書店、アットワンダーです。SF・ミステリ・映画関連品ほか、買取歓迎! 古書探求をお楽しみの後は、2階に併設のブックカフェ二十世紀で珈琲をどうぞ。
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こんにちは、スタッフFです。またまた海外コミックコーナーからお知らせいたします。
日本時間で本日未明、米週刊誌〈Entertainment Weekly〉今週号の表紙をリリース、
マーベルスタジオズ映画『ドクター・ストレンジ』の最新画像が公開されました。
ベネディクト・カンバーバッチが、新ヒーロードクター・ストレンジとなった姿がついに明らかに!
LOOK: Benedict Cumberbatch's "Doctor Strange" Makes Magical First Appearance
Enter "Doctor Strange's" Sanctum Sanctorum in New Photos, Concept Art
(via - Comic Book Resources)

マーベルスタジオズの一連の作品が共有する世界Marvel Cinematic Universe、
いわゆる“MCU”に、カンバーバッチが仲間入りです。
ということは、いつの日かもう一人のシャーロック・ホームズ、
ロバート・ダウニー・Jr.との共演も?*1 なんて期待もしてしまう『ドクター・ストレンジ』、
監督を務めるのはスコット・デリクソン、全米公開は2016年11月、
日本では2017年1月公開とのこと。待ち遠しい!

じつに待ち遠しいので、本日はドクター・ストレンジが登場するコミックをご紹介いたします。

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ドクター・ストレンジ、本名スティーヴン・ヴィンセント・ストレンジ
日本での知名度はまだあまり高くはありませんが、
マーベルキャラクターとしては1963年デビュー組、
(アンソロジー誌〈Strange Tales〉 110号にて初登場)
アイアンマンやX-MEN1期生と同期にあたる古参ヒーローです。
作者はごぞんじマーベルコミックスの父スタン・リー
そしてスタンとともにスパイダーマンを生み出したスティーブ・ディッコ

もともと世界的に有名な脳外科医だったストレンジは、
利己主義者ながら、天才と世に謳われていました。
ところが、事故で両手に重傷を負い、その技術は失われてしまいます。
プライドの高さからアシスタントへの転向も断固拒否し、失職したストレンジは、
魔法の力であらゆる傷を治す男エンシェント・ワンの伝説を頼りにヒマラヤヘ。
実在したエンシェント・ワンは、利己的なストレンジの頼みは受けられないと言い、
しかしその内面に善き光を見出し、治療の条件として自らの下での修行を提案。
誰の下にもつきたくないストレンジはこれを断り、帰ろうとしますが、
エンシェント・ワンの弟子バロン・モルドが、異次元の魔物ドーマムゥの力を借りて
師を呪殺しようとしていることを知り、また、モルドの魔法で口を封じられてしまいます。
陰謀を知り、止められるのは自分しかいない。モルドに対抗できる魔法を学び、
エンシェント・ワンの命を救うことを決意し、ストレンジは弟子入りを志願します。
が、モルドの邪心をとっくに見抜いた上で傍に置いていたエンシェント・ワンは、
ついに他人のために必死になったドクター・ストレンジを認め、
モルドにかけられた魔法を解き、弟子として受け入れるのでした。

それから長年の修行を経てあらゆる魔法を会得し、すっかり人格者となったストレンジは、
至高の魔術師ソーサラー・スプリームと呼ばれ、多くのヒーローからも頼られる存在に。
実際マーベルのコミックのあちこちで、『ストレンジに相談してみよう』と
ヒーローたちが彼の館を訪ねるシーンが見られます。

映画でお馴染みS.H.I.E.L.D.のニック・フューリーとともに、
1968年まで〈Strange Tales〉誌の看板として活躍したストレンジは、
同誌の誌名変更で個人誌〈Doctor Strange〉をゲット。
74年と88年にもソロシリーズを獲得し、それぞれ長期連載になりました。
映画化に先駆け、この秋からは20年ぶりとなる第4シリーズもスタート。
脚本: ジェイソン・アーロン、作画: クリス・バチャロ
マーベル現役最高峰の布陣で好評連載中!

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が、本日現在、ソロシリーズは画像の2点しか在庫がないため、
(第2シリーズ76号(1985年)、同81号(1986年))
今回はそちらの紹介は断念しました。無念……。

代わりにごらんいただきたいのがこちら。
ファンタスティック・フォー、アベンジャーズ、X-MENに並ぶ
マーベルユニバース第4のヒーローチーム、ディフェンダーズ
ドクター・ストレンジがリーダー的ポジションを務めています。

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そもそもの発端は、先述の1968年に誌名変更した〈Doctor Strange〉誌
脚本: ロイ・トーマス、作画: ジーン・コランという布陣で始まった第1シリーズでしたが、
実は、それから1年ちょっとでキャンセルされています。あまりに突然の打ち切りで、
異次元からの侵略者アンダイイング・ワンズとの戦いを描くストーリーは未完に。
ロイ・トーマスは、自身が受け持っていた他のシリーズでその続きを書くことにして、
海底王国アトランティスのプリンス、ネイモア・ザ・サブマリナー〈Sub-Mariner〉誌
それから超人ハルク〈Incredible Hulk〉誌にストレンジを登場させました。
1971年に創刊されたショーケース誌〈Marvel Feature〉
この3人による新たなチームディフェンダーズがお披露目されると、
好評を得て、翌1972年、〈Defenders〉誌が創刊!
打ち切り後、ほとんど誌上から姿を消していたストレンジもここで復活を果たすのでした。

異次元や魔界など、神秘の世界からの脅威と戦うディフェンダーズは
厳密にはチームではなく、本部や基地、規則の類を持たない緩やかな同盟関係。
宇宙の旅人シルバー・サーファーやアスガルド人のヴァルキリー
元・ロマコメシリーズの主人公/現・ヒーロー*2ヘルキャットをはじめ、
多くの個性的なメンバーが出入りし、ホークアイ、プロフェッサーX、ルーク・ケイジ、
ザ・シング、デアデビル、スパイダーマン、ハワード・ザ・ダックなど、
無数の“準メンバー”やスポット参戦組が存在しています。

そんなこんなで歴史を重ね、1981年、ディフェンダーズは記念すべき100号へ到達。

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地球と地獄をつなごうとする悪魔連合、シックスフィンガード・ハンドとの戦いを描く、
94号から続く長篇ストーリーの最終章、ダブルサイズの特大号です。
ストレンジの魔法具“アガモットの眼”が、ディフェンダーズの力をひとつに!

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各号、海外コミックコーナーに陳列しております。
映画に先駆けて、原作コミックをぜひお楽しみください。どうぞおはやめに!

ちなみに、ディフェンダーズも映像化が予定。
といっても残念ながらドクター・ストレンジには関係がないのですが、
NETFLIXで展開されているマーベルドラマ『デアデビル』、『ジェシカ・ジョーンズ』
今後配信される『ルーク・ケイジ』『アイアンフィスト』の四者が、
最終的にミニシリーズ『ディフェンダーズ』で結集する、
ドラマ版アベンジャーズプロジェクトが進行中。こちらも要チェック!

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*1 ちなみに、『ストレンジ』に先駆けて公開されるマーベル映画『シビル・ウォー』では、ジョン・H・ワトソンことマーティン・フリーマンが出演。
*2 パトリシア・“パッツィ”・ウォーカーは、もともと〈Patsy Walker〉誌他で、1940~60年代に人気を博したキャラクターですが、70年代にヒーローへ路線変更。


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