神保町の古書店 @ワンダーのブログ
神田神保町の古書店、アットワンダーです。SF・ミステリ・映画関連品ほか、買取歓迎! 古書探求をお楽しみの後は、2階に併設のブックカフェ二十世紀で珈琲をどうぞ。
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こんにちは、推理・SF担当のスタッフFです。海外コミックコーナーからお知らせします。

1990年代初頭、怪物ドゥームズデイとの死闘の果てに命を落としたスーパーマン。
悲しみに包まれたDCユニバース、そして鋼鉄の男の奇跡の復活までを描いた大長編
《The Death and Return of Superman》については、以前ご紹介しましたが、
この頃、DCコミックスを代表するもうひとりのヒーローにも、試練のときが静かに近づいていました。

本日は、ごぞんじ闇の騎士バットマンが史上最大の危機を迎えた長編“Knightfall”
その続編“Knightquest”、完結編“KnightsEnd”をご紹介いたします。
1993年から1994年まで、およそ1年半をかけて展開され、
三部作を合わせて《KNIGHTSAGA》とも呼ばれるこの超大作。
このたび、前日譚・後日譚+αも含めた、コミックブックメガ盛りセットが入荷しました!

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BATMAN: KNIGHTSAGA 134冊一括セット
 Knightfall / Knightquest / KnightsEnd
 + ZERO HOUR: CRISIS IN TIME! / Prodigal / Troika
 (1993~1995年 DC COMICS)

惜しくも前日譚・タイイン作品にごくわずかな欠品がございますが、本編64冊は完全網羅!
収録号をこちらにまとめておりますのでごらんください。

さて、バットマンにいったい何が起こったのか? 
ごくごくかんたんに内容をご紹介いたします。

まずは本作の鍵を握る、ひとりめの人物の登場です。
カリブの島国サンタ・ブリスカ、ペーニャ・ドゥーロという刑務所に、
生まれたその瞬間、革命家の父の罪を負わされ、終身刑を言い渡された子どもがいました。
年端もいかぬうちに他の囚人を殺め、破滅のもと、ベインと呼ばれるようになった少年は、
肉体を鍛え上げ、書物で世界を知り、哲学を知り、戦略を知り、ペーニャ・ドゥーロのトップへ上り詰めます。
あるとき、危険な新型筋肉増強剤ヴェノムの実験台になったベインは、強化された身体で脱獄を果たし、
塀の中で耳にした、犯罪都市ゴッサムとその守護者の噂に導かれ、アメリカ合衆国へ――。

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1993年初頭、「Batman: Vengeance of Bane」で初登場し、バットマンと対峙したベインは、
悪徳の街を恐怖で支配し、いっぽうで不殺の誓いを守るこの男に興味を抱きました。
しばらくの観察・研究ののち、ゴッサムの覇権をにぎるべく、ベインは動き出します。
最初の一手として、名だたる狂人犯罪者が収容された精神病院アーカム・アサイラムから、
ジョーカーリドラーをはじめとする凶悪ヴィランたちを解放。
かくして、〈Batman〉誌 492号より、第1部“Knightfall”(93年4~10月)が幕を開けるのです。

脱獄したヴィランたちを追ううち、バットマンは、肉体的にも精神的にも、徐々に限界へ近づいていきます。
ブルース・ウェイン邸に戻った彼を待ち受けていたのは、既にその正体を突き止めていたベイン。
“Knightfall”第11章、〈Batman〉 497号での激闘の末――、

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背骨を折られた無残な姿で、ゴッサム市民の前に曝されるバットマン。
一命はとりとめたものの麻痺は残り、ブルース・ウェインは再起困難な状況に追い込まれてしまうのです。
しかし、ゴッサムからバットマン――犯罪者たちにとって恐怖の象徴――が失われてはならない。
ブルースは、ある人物に闇の騎士のマントを託します。

ここで、本作の鍵を握るもうひとりの人物をご紹介いたします。
事件から少し遡る1992年後半、ミニシリーズ『Batman: The Sword of Azrael』で初登場したその男、
ジャン=ポール・ヴァレーは、ゴッサムシティでコンピュータ科学を学ぶ大学院生にして、
十字軍、テンプル騎士団を起源に持つ秘密結社 聖デュマス騎士団の暗殺者としての顔も持つ青年。
聖デュマスの遺伝子操作で作られたその肉体が戦闘服をまとうと、
“システム”と呼ばれる暗示催眠が発動し、復讐の天使アズラエルに!

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紆余曲折あってバットマンファミリー入りを果たしていたジャンを、ブルースはバットマンの後継者に指名。
バットマン/ジャン=ポール・ヴァレーは、アズラエルのスーツを取り入れた機械的なコスチュームをまとい、
“Knightfall”第19章〈Batman〉 500号でベインを倒し、ゴッサムの新たな守護者として君臨するのでした。

第2部“Knightquest”(93年10月~94年6月)では、
バットマンの名を継いだジャン=ポール・ヴァレーを追う“The Crusade”と、
アメリカを離れたブルースと執事アルフレッドを描く“The Search”の2つの物語が展開。
今回のセットの売りのひとつがこの“Knightquest”の完全収録
7誌に跨って複数のエピソードが並行して語られる構成のためか、
合本化などのリプリントの機会にはあまり恵まれず、
“The Search”に関しては、これまで一度も再刊されていません。

アズラエルの“システム”に突き動かされ、次第に狂気にとらわれていくジャン。
その装備は攻撃性を増し、バットマンの正義を逸脱しはじめます。
そしてむかえた完結編、第3部“KnightsEnd”(94年7~8月)で――、

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ブルース・ウェインが復活、ゴッサムシティに帰還!
その経緯と、暴走するアズラエルとの戦いの顛末は読んでのお楽しみ!

三部作終了直後に展開された後日譚もいくつかセットに含めております。
“KnightsEnd”から間を置くことなく、DCユニバースはクロスオーバー『ZERO HOUR』(94年9月)に突入、
バットマンファミリーもこれに参戦しています。まったくヒーローはいそがしい!
時空間の破壊を目論むパララックスとの戦いのあと、宇宙の再生にともない、
バットマンたちの歴史は少しずつ修正 (〈ZERO MONTH〉、94年10月)。
今回は『ZERO HOUR』本編と、バットマン系列誌で描かれたタイインエピソード
さらにバットマン系列各誌の第0号を収録しました。

そんなあれやこれやをはさんで、

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まだ完全に傷が癒えていないブルースは、ふたたび愛弟子にマントを預けます。
ここでバットマンを任されたのは初代ロビン/ディック・グレイソン
3代目ロビン/ティム・ドレイクとのコンビの活躍を描く“Prodigal”(94年11月~95年1月)、
新たな黒のバットスーツをまとい、ブルース・ウェインのバットマンが本格復帰する“Troika”(95年2月)、
さらにベイン、アズラエルのその後を追った作品もちょっぴり含めてみました。
およそ2年分のバットマンストーリーを網羅した全134冊の特大セット
いま一度収録号一覧をご確認ください。
海外コミックコーナーにて取り扱っております。どうぞおはやめに!

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