神保町の古書店 @ワンダーのブログ
神田神保町の古書店、アットワンダーです。SF・ミステリ・映画関連品ほか、買取歓迎! 古書探求をお楽しみの後は、2階に併設のブックカフェ二十世紀で珈琲をどうぞ。
201703123456789101112131415161718192021222324252627282930201705
こんにちは、推理・SF担当のスタッフFです。海外コミックコーナーからお知らせします。
ディズニー/マーベル映画『シビル・ウォー』予告編の盛り上がりも冷めやらぬ中、
今週、ワーナー/DCコミックスも負けじと最新映画の予告編をリリースしました。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』の新しい映像、
コミックファンの皆様はもうごらんになりましたか?

                 

スーパーマン/クラーク・ケント(演:ヘンリー・カヴィル)と、
今作から登場のバットマン/ブルース・ウェイン(演:ベン・アフレック)の邂逅、
悪漢レックス・ルーサー(演:ジェシー・アイゼンバーグ)のクセの強い登場、
題名にもなっている対決劇、からのマスクを剥がされるバットマン、
そして謎の助っ人ワンダーウーマン(演:ガル・ガドット)の乱入! などなど、
DCコミックス映画としては類を見ない大ネタ詰め込みっぷり。
いまからこんなに見せちゃって大丈夫かい、と思わなくもないですが、
既に登場がアナウンスされているDC最重要ヒーローのひとり、
ジェイソン・モモア演じるアクアマンがいまだ姿を見せていない件をはじめ、
まだまだサプライズを隠し持っている気配もあり。楽しみに待ちましょう!

さて、予告編終盤で、いかにも手に負えなさそうなモンスターが大暴れしていましたね。
あれが、今作のメインヴィランと目されるドゥームズデイです。
原作では1992年末に初登場、スーパーマンの宿敵としては比較的歴史の短いキャラクターですが、
DCコミックスの年表においては、(たとえ大雑把にまとめたとしても)確実にその名が太字で刻まれる存在。
本日は、ドゥームズデイが初登場し、猛威をふるったエピソード『Doomsday!』をご紹介いたします。

doomsday20151205.jpg

"Doomsday!"6冊一括(1冊欠品)
 Superman: The Man of Steel #18
 (欠:Justice League America #69)
 Superman #74
 Adventures of Superman #497
 Action Comics #684
 Superman: The Man of Steel #19
 Superman #75


怪物ドゥームズデイが初登場を飾ったのは、このストーリーの直前、
〈Superman: The Man of Steel〉誌 17号においてのこと。
といっても、誌面に姿を見せたのは、わずかにその左腕のみ。
本編に差し挟まれた、“どこかで壁を殴りつける謎の拳”を描いた1ページは、
来たる新たな脅威を予告するものでした。
つづく〈Superman〉誌 73号、〈Adventures of Superman〉誌 496号、
〈Action Comics〉誌 683号
にも同様の場面が挿入され、
当初拘束具に包まれていた左拳が、徐々にその真の姿をあらわに。
長編"Doomsday!"は、この正体不明のモンスターが、彼を閉じ込めていた壁をぶち破り、
地上に姿をあらわす場面で始まります。
眼前に現れるすべてを蹴散らしながら進むなぞの怪物に、
ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ、そしてスーパーマンが立ち向かいますが、
怪物は戦えば戦うほどに力を増すばかりで、食い止めるにはいたりません。
やがてドゥームズデイの呼び名を得た怪物は、ついに拘束具を完全に脱ぎ捨て、
スーパーマンや友人たちが住まうメトロポリスに突入します。
破壊と死を望むドゥームズデイを倒すため、同じ境地で戦う覚悟を決めたスーパーマン。
全力を尽くす壮絶な打撃戦の末、クラーク・ケントの友、ジミー・オルセンのカメラが捉えたのは、
メトロポリスの瓦礫に倒れる両者の姿でした。
スーパーマン、死す――。

そう、ドゥームズデイとは、スーパーマンを(相討ちながら)死に追いやったヴィランなのです。

        superman75-201512.jpg

アメリカを代表する英雄に突然訪れた死は、コミックファンを超え、世界中に大きな衝撃をもたらしました。
日本においても、中央公論社『スーパーマンの最期』として訳出(訳:モンキー・パンチ!)。
完結編〈Superman〉誌 75号は、コレクターズエディションも刊行されています。
黒いポリバッグに包まれ、スーパーマンの死を伝える〈デイリー・プラネット〉紙の記事や、
DCヒーローの仲間たちによる葬列を描いたポスター、〈S〉マークをあしらった喪章などが同封。

かくして、“スーパーマン殺し”という肩書で、コミック史に大きな足跡を残したドゥームズデイ。
「OK、それはわかった。で、結局こいつなんなの?」という疑問が残りますが、
1994年のミニシリーズ『Superman/Doomsday: Hunter/Prey』(全3冊)で、
そのオリジン(誕生秘話)が明らかにされています。

supermandoomsday20151205.jpg

25万年前、スーパーマンの故郷クリプトンの古代人たちと、異星から招かれた科学者ベルトロンは、
あらゆる環境を生き延びる究極生物を生み出すべく、研究を行っていた。
乳児のクローンを過酷な環境の惑星に放ち、その死体から新たなクローンをつくる。
それをまた放つ。その死体から新たにつくる。放ち、つくり、放ち、つくる。
ベルトロン主導で残忍な実験が繰り返され、やがて、クローンは進化を遂げ環境に適応した。
自力での蘇生すら可能となったクローンは、彼を殺す捕食者がいても、次の進化でそれを克服する。
最強の生物兵器アルティメットがここに誕生した。
しかし、無数の死の苦しみが刻まれた遺伝子は、あらゆる生命への憎しみに満ちていた。
ベルトロンたちを皆殺しにしたアルティメットは、それから数多の惑星に破壊と死をもたらし、
ある星で敗れ、拘束封印、宇宙へ射出された。長い漂流の末に、地球へ墜落し――。

“Doomsday!”ストーリーの舵をとったダン・ジャーゲンス脚本による本作では、
ふたたび甦ったドゥームズデイが、スーパーマンにリターンマッチを挑みます。
最強ヴィランの大暴れ、映画に先駆けて、ぜひ原作コミックでお楽しみください!

海外コミック探求は、神保町の@ワンダーで!


「いやいやいや、ちょっとまて。ドゥームズデイが甦るのはわかった。
でもスーパーマンとリターンマッチってなんだ? あいつもさっき死んでたじゃん!」

たしかに。

        deathofsuperman20151205.jpg
The Death and Return of Superman3部作TPBセット
 The Death of Superman “Doomsday!”
  (6th Printing)
 World Without a Superman “Funeral for a Friend”
  (2000年代以降のReprint)
 The Return of Superman “Reign of the Supermen!”
  (1st Printing)


先述の“Doomsday!”は、実は3部構成の第1部。
英雄を喪ったDCユニバースを描いた第2部“Funeral for a Friend”
そしてスーパーマンの後継者を名乗る四人の新たなヒーローの登場で幕を開ける完結編
“Reign of the Supermen!”で構成されたこの大長編(1992~93年)は、
《The Death and Return of Superman》と呼ばれています。
一人の後継者がその邪悪な正体をあらわし、異星の帝王モンガルとともに動き出したとき、
われらが鋼鉄の男も帰ってくる!
ペーパーバック3冊に壮絶な死と奇跡の復活の顛末を完全収録。
ドゥームズデイの大暴れとあわせて、ぜひぜひここまでお楽しみください!

ちなみに、“Reign of the Supermen!”で起こる大事件は、
グリーンランタン/ハル・ジョーダンの故郷コーストシティを巻き込み、
DCユニバースを襲う新たな悲劇の引き金となるのですが、それはまた別の機会に。

海外コミック探求は、神保町の@ワンダーで!


アメコミ/海外コミック、買います!
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.