神保町の古書店 @ワンダーのブログ
神田神保町の古書店、アットワンダーです。SF・ミステリ・映画関連品ほか、買取歓迎! 古書探求をお楽しみの後は、2階に併設のブックカフェ二十世紀で珈琲をどうぞ。
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こんにちは、推理・SF担当のスタッフFです。SFコーナーからのお知らせです。
本日は、アメリカのSF作家ジョージ・アレック・エフィンジャーによる
電脳ハードボイルド、《マリード・オードラーン》シリーズをご紹介いたします。
代表作『重力が衰えるとき』を含む全3冊セットが入荷しました。

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ジョージ・アレック・エフィンジャー 《マリード・オードラーン三部作》
 『重力が衰えるとき』 『太陽の炎』 『電脳砂漠』
 (すべて訳:浅倉久志 1989~92年発行、ハヤカワ文庫SF)


『重力が衰えるとき』帯より
たのむからおれの忠告を聞いて、『重力が衰えるとき』を買え。
この小説はスケートをはいた蜘蛛のようにクレージーな、とてつもない傑作だ。
これほどいってもわからないなら、こっちにも考えがある。
おまえらの子供らと飼い犬はわれわれが預かった。
いますぐこの本を買って読み、舌を巻いて感嘆せよ。さもなくば……
                            ――ハーラン・エリスン

こんな、奇才からの脅しめいた強い推薦が添えられ、1987年
ボブ・ディラン「親指トムのブルースのように」の一節をタイトルに借りて世に放たれた
『重力が衰えるとき』(原題「When Gravity Fails」)は、
実力派として早くから知られていたエフィンジャーのブレイクスルーとなりました。
舞台はアラブ、ハイテクと悪徳の街、ブーダイーン
多くの人々が脳に接続する疑似人格モジュール“モディー”で他人になりきり、
一時的知識を与えてくれるアドオン“ダディー”で能力を拡張するこの街で
電脳化を拒んで生きる一匹狼、マリード・オードラーンが主人公。
ドラッグに溺れながら、ときに請け負う探偵仕事で小銭を稼ぐ小悪党の視点から、
近未来のイスラム世界を描いたサイバーパンク・スリラーです。
ヒューゴー、ネビュラ両賞にもノミネートされた同作、
当初は単発の長篇として書かれたものの、マリードの顛末が気がかりになったエフィンジャーは、
続編『太陽の炎』を執筆。ブーダイーンの物語は、ゲーム化もされる人気シリーズになりました。

しかし、幼い頃からの持病である腹部腫瘍と、その治療費の捻出に悩まされ、
病院から訴訟を起こされるなど、エフィンジャーの生活は決して楽にはならなかったそうです。
『電脳砂漠』の訳者あとがきでは、長篇第4作の執筆予定が伝えられていましたが、
2002年、エフィンジャーが逝去したことにより中絶。
最初の2章のみが「Marid Throws a Party」として、
ブーダイーンものを集めた短篇集『Budayeen Nights』に収録されています。

神保町の@ワンダーでSF散歩をお楽しみください!



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