神保町の古書店 @ワンダーのブログ
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こんにちは、推理・SF担当のスタッフFです。
本日は久々に恐怖小説。多くの後進にいまも絶大な影響を与える斯界の巨人、
リチャード・マシスンの初期作品を中心にご紹介いたします。

1950年〈Fantasy & Science Fiction〉誌でデビュー以来、
ホラー、ファンタジー、SF、ミステリと各分野で才をふるったマシスン。
第1短篇集『Born of Man and Woman』(1954年)から13作を翻訳した
『モンスター誕生』には《魔女からエイリアンまで》という副題が添えられ、
デビュー作となった掌編の表題作やタイム・マシンもの「夕食までに帰るよ」などなど、
当初から発揮されていた異才を示す、バラエティに富んだ恐怖短篇の数々を収録。
(訳:柿沼瑛子 昭和60年初版、ソノラマ文庫海外シリーズ)

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『激突!』日本オリジナルの短篇集です。
(訳:小鷹信光 昭和48年発行、ハヤカワ文庫NV)
こちらも1950年代に発表された短篇を中心に収録したもので、
先述の『モンスター誕生』翻訳版からカットされたものの多くは、こちらに収められています。
そして、この中で唯一、1971年に発表されたのが表題作「激突!」
正体不明の巨大なタンク・トレイラーの追撃を受ける恐怖を描く本作は、
同年、マシスン自身による脚本でテレビ映画化されました。
脚本家としてテレビ・映画の世界にも深く関わったマシスン、
多く手がけた自作の映像化には、映画史に残る名作として語り継がれるものもあり、
映画版「激突!」はかのスティーヴン・スピルバーグ初監督作品にして、
世界にその名を知らしめる傑作ホラー映画となりました。

マシスンは短編の名手として知られる一方、いまや古典に数えられる長篇も多く残しています。
『I am Legend』の原題もおなじみの『地球最後の男』
(訳:田中小実昌 昭和52年発行 ハヤカワ文庫NV)
何度も映画化されたこちらがマシスン最初の長篇ホラー(1954年)
吸血鬼の世界と化した地球にただひとり生き残った人類、ロバート・ネヴィルの孤独な戦いを描いた本作は、
吸血病が蔓延するかのごとく、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』シリーズなどのフォロワーを生み出しました。
日本においても、ハヤカワ・SF・シリーズでの初訳『吸血鬼』(昭和33年)
筒井康隆や藤子・F・不二雄に刺激を与え、やはり近い趣向の作品が書かれています。

昆虫なみの大きさに縮んだ男の目前に広がる悪夢を描いた1955年の2作目『縮みゆく人間』は、
『ミクロの決死圏』などに先駆けて、ミクロの世界を取り扱ったSFサスペンスの名作。
(訳:吉田誠一 昭和63年2刷 ハヤカワ文庫NVモダンホラーセレクション)
最近の話題作でいえば、マーベル映画『アントマン』が直系のフォロワーとして挙げられます。
(アントマンの原作は1961年に発表されています)

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また、現役ホラー/SF作家の多くが、マシスンへの多大なリスペクトを公言しており、
スティーヴン・キング&ジョー・ヒルディーン・クーンツらが参加した
マシスントリビュートアンソロジー『ヒー・イズ・レジェンド』(小学館文庫)も記憶に新しいところ。
いまなおフレッシュなアイディアの数々と卓越した語り口、ぜひお楽しみください。
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