2015/07/12
【海外SFジュヴナイル】 偕成社SF名作シリーズ版《火星シリーズ》!
こんにちは、推理・SF担当のスタッフFです。SFコーナーからのお知らせです。
またまたSFジュヴナイル、本日は偕成社の《SF名作シリーズ》より、
エドガー・ライス・バローズの《火星シリーズ》をご紹介いたします!

SF名作シリーズ11『火星の合成人間』(訳:内田庶 昭和44年発行)
SF名作シリーズ15『火星のプリンセス』(訳:野田開作 昭和44年発行)
スペースオペラの決定版、火星シリーズ全11作の中から2作がピックアップ。
武部本一郎のイラストも添えられています。
(『合成人間』は色絵のみの担当)
さて、左側の『火星の合成人間』についてご注意いただきたい点がございます。
火星に出現した身の丈40mの巨人ジョーグ、それをあやつる合成人間ピュー=モーゲル。
ヘリウム王国の王女デジャー=ソリスをさらい、火星全土の征服を目論む悪漢の登場に、
火星大元帥ジョン=カーターの新たな戦いが幕を開ける。
……という話なのですが、つまりこちら、『火星の合成人間』と冠されていますが、
創元推理文庫SFマークに収められた同タイトルの第9巻ではなく、
第11巻『火星の巨人ジョーグ』に収録されている表題中編の児童向け版。
何故だかややこしいことになっています。
実は本作、そもそもの成り立ちにも、ちょっとしたいきさつがございます。
中編「火星の巨人ジョーグ」は、もともとターザンの児童向け版を発行していた
Whitman PublishingのBetter Little Booksの一冊として、
1940年、『JOHN CARTER OF MARS』の題名で発行されたもの。
すべての見開きに挿絵を添えるBetter Little Booksの規格に従い、15,000語の長さで書かれましたが、
翌年、20,000語バージョン「John Carter and the Giant of Mars」が
〈アメージング・ストーリーズ〉誌に掲載されています。
しかし、当初からそれまでのシリーズと筆致・語法が異なる点が指摘されており、
1964年、Better Little Books版にイラストを添えたバローズの息子
ジョン・コールマン・バローズが、本文も代作していたことが
リチャード・A・ルポフの調べで明らかになりました。
(20,000語版にはバローズの筆が入っているともいわれています。)
という、変わった事情が重なった1冊。
『プリンセス』ともども、靖国通り側レジ後方に陳列しております。
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