神保町の古書店 @ワンダーのブログ
神田神保町の古書店、アットワンダーです。SF・ミステリ・映画関連品ほか、買取歓迎! 古書探求をお楽しみの後は、2階に併設のブックカフェ二十世紀で珈琲をどうぞ。
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こんにちは、推理・SF担当のスタッフFです。
本日は海外コミックコーナーからご紹介いたします。
ここ数年は注目度も高まり、毎月何冊もの日本語版が刊行されている海外コミック。
そのきっかけのひとつになったのが、2009年小学館集英社プロダクションから再版された
アラン・ムーア&デイブ・ギボンズの80年代の名作『ウォッチメン』日本語版のヒット。
さらに『トップ10』『フロム・ヘル』など、アラン・ムーアが脚本を手がけた作品が各社から翻訳、
『バットマン:キリングジョーク』『V・フォー・ヴェンデッタ』
『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』
など品切れだった訳書の再版も続き、
「海外コミックには明るくないが、アラン・ムーアの名は覚えた」という
SF・幻想・現代文学方面の読者の方も多いのではないでしょうか。

そんなアラン・ムーアの最高傑作とも謳われる『ミラクルマン』
エクリプスコミックスから刊行された11号が入荷しました!(1987年刊)


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80年代初頭、英国の週刊コミック誌〈2000AD〉などで活躍し頭角を現したアラン・ムーア。
この時期の代表作、〈Warrior〉誌に発表された『マーベルマン』は、
もともと1950年代に人気を博したヒーローコミックである同作を大胆に再構築した作品です。
シリーズは英国読者の絶賛をもって迎えられ、アラン・ムーアの名と評判はすぐに海を渡り、
米DCコミックス『スワンプシング』のライターに起用されるに至りました。
一方『マーベルマン』は、その題名がマーベルコミックスから抗議を受けたことなど問題が重なり、
1984年に終了。翌年、米エクリプスコミックスに権利が移り、
名称を変更し、改めて刊行がスタートしました。それがこちらの『ミラクルマン』です。
6号まで〈Warrior〉誌既発作を再録し、以降は不定期に続きが書かれました。
ムーアの『スワンプシング』でインカーを務めたJohn Totlebenが、
この11号からムーアが同誌を離れる16号まで作画を担当しています。

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その後の『ミラクルマン』は、ムーアの盟友ニール・ゲイマンがライターを引き継ぎ、
24号まで連載されましたが、1994年にエクリプスコミックスが倒産
それから権利をめぐる法廷闘争が長きにわたり繰り広げられることとなり、幻の作品と化してしまいます。
最終的にマーベルコミックスが権利を取得し、2014年から再録誌が刊行されています。
アラン・ムーアはこの再録で自身の名を出すことを拒否しており、
結果、現行版には“The Original Writer”というクレジットが掲載され、
日本語版もこの名義で出ています(ヴィレッジブックス刊)

数奇な運命を辿った名作、この1冊のみの入荷ではございますが、ぜひお楽しみください。
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