神保町の古書店 @ワンダーのブログ
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こんにちは、推理・SF担当のスタッフFです。
本日もSFコーナーよりご紹介いたします。

A・バートラム・チャンドラー《銀河辺境シリーズ》全15巻が入荷しました!
(ハヤカワ文庫SF、昭和50~60年)
オーストラリアのSF作家、チャンドラーの代表作《Rim World series》
Rim World=銀河系の縁、銀河辺境星区を舞台にしたこの連作に登場する、
ジョン・グライムズ船長の若き日を描いたシリーズです。
老グライムズが登場する作品も、《銀河辺境シリーズ外伝》として8冊訳出されていますが、
 残念ながら今回は正編のみの入荷です)

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新任の連邦監察宇宙軍少尉ジョン・グライムズの冒険・出世・失脚・復帰……。
SF版海洋冒険小説ともいえるこのシリーズは、ホーンブロワーへの献辞とともに始まり、
アイザック・アシモフ「銀河系に潮の香りをもちこんだ」と評しています。

全作の翻訳を務めたのは野田昌宏宇宙軍大元帥。
当初は《銀河番外地》という大変いかした邦題で行こうと考えていたそうですが、
「いささか下世話にすぎるのでやめにした」と語っています。
(ちなみに、のちに高千穂遙《運び屋サム》シリーズ第1作『銀河番外地』が発表され、
 徳間文庫版の解説を、野田が担当しています)
Rim Worldの邦訳第1弾に『銀河辺境への道』を選んだことをチャンドラーに伝えると、
「極めて適切な選択である」という返事があり、いよいよ刊行がスタートします。

野田はこのシリーズに惚れ込み、全巻のイラストレーションには、
創立間もないスタジオぬえから、加藤直之を起用。
宇宙船のデザインからグライムズの制服まで、チャンドラーと密に連絡を取り
そのコンセプトに徹底して忠実なビジュアル化を試みています。
(スタジオぬえは、この他にもSFマガジンなど早川書房での仕事を多く残し、
 SFアートの浸透に大きく寄与しました)

第7作『傷ついた栄光』でグライムズがついに銀河辺境へ流れ、シリーズに一旦区切りがつきますが、
日本語版の成功に気をよくしたチャンドラーは、以降の執筆に取り掛かります。
(実際、第8作『遥かなる旅人』はこのハヤカワ文庫版世界初出です)
そこでは、《銀河辺境シリーズ外伝》に登場する老グライムズにいたるまでの
ミッシング・リンクとなっている時代が描かれましたが、
チャンドラーが1984年にこの世を去り、残念ながら空白が残されています。
遺作となった第15作『遥かなり銀河辺境』のあとがきは、野田による追悼文となっており、
このシリーズが自身の《銀河乞食軍団》執筆の大きなきっかけになったことにも、少しだけ触れられています。

斯様に愛された宇宙ロマンシリーズ、単巻での取り扱いもございます。
ハヤカワ文庫SF棚をごらんください。
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