神保町の古書店 @ワンダーのブログ
神田神保町の古書店、アットワンダーです。SF・ミステリ・映画関連品ほか、買取歓迎! 古書探求をお楽しみの後は、2階に併設のブックカフェ二十世紀で珈琲をどうぞ。
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こんにちは、推理・SF担当のスタッフFです。
本日は海外コミックコーナーから、
海外ミステリの話題も少し絡めつつご紹介いたします。

Mike W. Barr & Jerry Bingham『BATMAN: SON OF THE DEMON』です。
(1987年発表、DC COMICS)
こちらはソフトカバー版の5刷。

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気象制御衛星を掌握し米ソ間の対立を煽るテロリスト、ケインを止めるべく、
宿敵ラーズ・アル・グールと同盟を組むバットマン。
こうしたタイプの描き下ろし長編コミックはグラフィックノベルと呼ばれ、
バットマン関連では80年代にアラン・ムーア『キリング・ジョーク』などの名作が登場、
後の作品にも大きな影響を及ぼしていますが、
本作のラストに登場する『バットマンとラーズの娘タリアの間に生まれた息子』は、
その後20年近く、ほぼ“なかったこと”にされていました。
2006年、グラント・モリソンがこの設定に再びスポットをあて、
5代目ロビンに就任したバットマンの息子ダミアンは、
現在では人気キャラクターの一人となっています。

本作の脚本を担当したマイク・W・バーは、
『Batman and the Outsiders』『Camelot 3000』などの代表作を持つコミックライターですが、
海外ミステリファンの皆様もこの名前をご記憶かもしれません。
エラリー・クイーンファンとしても知られるバーは、
1992年のThe Armchair Detective誌にて、コミック化されたクイーン作品についての研究、
「The Comic Life of Ellery Queen」を発表、
ハヤカワミステリマガジン94年5月号の特集《マンガこそ秘かな愉しみ》に、
「コミックで読むエラリイ・クイーン」として翻訳掲載されています。

そもそもクイーン『ローマ帽子の謎』に衝撃を受け作家を志したバーは、
1973年EQMM誌小説「Crime at the Comiconvention」(コミコンの犯罪!)
を売り込むことに成功、キャリアをスタートさせました。
(その時に貰ったフレデリック・ダネイからの手紙を今も大事に保管しているそうです)

Comico Comics~Innovation Publishingと出版社を移しつつ、
1989年から1991年まで続けられたバーのオリジナルシリーズ『The Maze Agency』は、
ジェニファー・メイズと相棒ガブリエル・ウェブが不可解な謎に立ち向かう、
“fair-play whodunit”を謳った本格ミステリコミック
デビュー間もないアダム・ヒューズがレギュラーアーティストとして作画を手掛けたこの作品は、
1989年のアイズナー賞 Best New Series にもノミネートされています。
ホームズへの愛を捧げたクイーン『恐怖の研究』に倣い、
第9号「The English Channeler Mystery」では本家エラリー・クイーンが誌面に登場、
ジェニファー&ガブと共演を果たしています。

一口にコミックと申しましても、SF・ミステリ・ホラー・ファンタジーなどなど、
さまざまなバックボーンを持った作家が多様なアプローチを試みています。
そのごくごく一部ではございますが、神保町の@ワンダーで海外コミック探求をお楽しみください!



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